2020年大晦日に、開催される「RIZIN.26」で、朝倉海と堀口恭司とのタイトルマッチが開催されます。
現在バンタム級のチャンピオンは朝倉海ですが、過去には堀口がそのベルトを所持していました。
朝倉と堀口は、2019年8月に対戦しており、この試合は朝倉が1Rの数秒で堀口を破るという下馬評を覆す試合結果になりました。
この時点では、まだ堀口がバンタム級のチャンピオンの座を保っていました。
この後、2019年の大晦日にチャンピオンベルトをかけてタイトルマッチが行われる予定。
因縁の相手との再戦で、タイトルマッチでもあった為試合に注目が集まりましたが、堀口の怪我の影響で中止になってしまいました。
この欠場がきっかけで、堀口はチャンピオンベルトを返上しました。
当時堀口は、「特にベルトや地位への未練はないので、RIZINのベルトを返上したい」とコメントを残し、ベルトを返上しています。
この空席のチャンピオンの座を獲得したのが、マネル・ケイブでした。
朝倉海とマネル・ケイブとで、堀口が返上したタイトルを懸けて対戦し、マネル・ケイブが勝利。
朝倉がチャンピオンになったのは、この後に行われる扇久保博正との試合でのことです。
マネル・ケイブの王座返上を受け、2020年8月に朝倉海と扇久保博正とでタイトルマッチが行われました。
この試合で、朝倉が扇久保を破り、第3代バンタム級チャンピオンに。
この試合結果は、1R4分31秒TKOで朝倉の勝利となり、圧倒的な結果になりました。
試合後、扇久保はこう朝倉を分析しています。
「体格差はあまり感じなかったです、朝倉選手の打撃が速くて、思ったよりも打撃が重くて強かったです。」
修斗ではフライ級の世界チャンピオンだった扇久保でしたが、RIZINでは朝倉が経験で上回っており、その経験の差もあったのかもしれません。
このような死闘を経て、チャンピオンの座を奪取し、朝倉がチャンピオンとして堀口を迎え撃つ形になった今回のタイトルマッチ。
前回は中止になり、幻のタイトルマッチとなっていましたが、昨年とは立場が逆転して迎えることとなりました。
お互い、再戦への意気込みは十分整っているようで、会見の際も試合に向けて熱いコメントを残しています。
前回朝倉に破れている堀口は、「今回はやり返したい。見といて下さい。」と勝利への意気込みを語っています。
「この間の朝倉選手の試合は見ている、すごく成長していると思う。やっぱり強い選手だなと思います。いつやろうがマイナスとは思っていない。去年1回試合を飛ばしてしまっている、海選手には待ってもらっているので、そんなに待たせるわけにもいかないので、今回、試合をすることに決めた。ダイレクトリマッチという形になりましたが、自分はいつでも準備はできているので、大丈夫かと思っている。」
怪我の状態も心配されていましたが、堀口は準備万端といった状態のようですね。
NumberWebへのインタビューでは、朝倉海を冷静に分析し、勝利に向けた準備の姿勢を見せています。
会見ではリモートでの参加でしたが、今回の試合を通して「応援してくれているみんなと一緒に喜びたい。みんなの喜ぶ顔が見たい。」と応援を糧に、勝利への強い決意を語りました。
堀口は現在アメリカで生活しており、入国後は自宅待機が義務付けられるが、その点も「練習環境に不安はない」と帰国後の準備も抜かりがない様子です。
一方で、朝倉は、
「ついにこのカードが決まって、僕自身ものすごく楽しみ。多分、皆さんも待ち望んでいたカードだと思うので本当に嬉しい。前回戦った時よりさらに強くなっているので、もう一回ぶっ倒してやろうと思っている。いずれにしてもこの試合は日本でトップの試合になると思うし、歴史的な一戦になると思う。」
と、一歩も譲らない姿勢を見せています。
一度は中止に終わったタイトルマッチ。
果たしてどちらが真のチャンピオンになるのか、試合が楽しみです。