兄弟共にRIZINでの敗戦を味わった朝倉兄弟。
しかし、この兄弟、敗戦で勢いを失うことはありませんでした。
朝倉兄弟自ら主宰する、新しい格闘技大会を開催することを明らかにしました。
朝倉未来と朝倉海、そして2人が所属するジム(トライフォース赤坂)の代表である堀鉄平が共に格闘技大会の主宰を計画している事が判明。
なんと、その格闘技大会とは、通常のRIZINとは異なる金網リングの中で行われるゲージ大会。常識を覆すこの金網マッチの概要や、朝倉兄弟の大会開催に対する想いをみていきましょう。
朝倉未来は、以前から自らが主宰する格闘技大会の構想を雑誌のインタビュー等で明らかにしていました。今回の発表は、この朝倉の構想が現実となった結果です。
金網の中で行われる大会の開催には、赤坂見附に新しくオープンした「メガジム=トライフォース赤坂」の存在がありました。
このジムには、UFCとほぼ同じ直径9メートルのケージが設置されており、朝倉未来はそこで「1分大会を立ち上げます」と語っています。
試合の形式は、1R1分を3R行うものとしています。
これは、MMA(総合格闘技)の中ではまれにみる短時間の試合です。短時間に試合を凝縮した場合、それだけ激しい攻防が予想されます。
「より短時間に、より集中的にパワーを発揮させることのできる者が強い」という格闘技の原則に乗っ取った試合形式なのかもしれませんね。
さらに、朝倉兄弟は、この金網マッチが格闘系YouTuberも巻き込んでの大会になることを示唆しています。
その参加メンバーが徐々に明らかになっています。
兄未来は、何度も自身のYouTubeでコラボをしているシバターに声を掛け、出場を促しました。
また、弟海は、「兄貴と俺と堀さんで、新しいジムの金網でアマチュア大会も開く。1分3Rのバチバチの試合で開催するから、そこにサイトウくんも出ることになると思う。」と他の格闘系YouTuberの参加の可能性を示しました。
「バズると思います。」と語ってる未来は、元々空手で経験した1分ルールでの打撃による決着や新たなストライカーの発掘の狙いもありそうです。アマチュア大会も開催することで、日の目を浴びて新たなプロ格闘家が誕生するかもしれません。そういった狙いも、この大会には感じられますね。
また、プロ格闘家と違ってキャリアの浅いアマチュア選手のスタミナも考慮し、1分間で攻防をすることで、視聴者の興味も引くことになるでしょう。
また、このトライフォース赤坂の立ち上げを行った堀鉄平は、このジムを「日本人が海外のMMA団体で活躍する為の礎」としており、選手育成も狙いの一つなようです。
プロ選手とアマチュア選手どちらも利用できる場を設け、選手育成を行っていく計画がこのジムには込められています。
そんな中朝倉兄弟によって開催される金網マッチは、朝倉兄弟自身の海外進出の第一ステップとなる可能性も予想されます。
朝倉海は、かねてから「UFC(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)王者を目指す」という目標を掲げていましたね。
UFCの試合はオクタゴンろ呼ばれる八角系のゲージで行われる為、それに向けた前哨戦と捉えることもできます。
団体によってルールは違うものの、世界で行われている総合格闘技のスタンダードはケージでの試合です。
日本では、RIZINのように通常のリングで行われていますが、世界を目指すならケージでの試合経験は必須となるでしょう。
UFCを目指す朝倉海にとっては、トライフォース赤坂の存在と、新しく立ち上げるゲージ有りの格闘技大会は欠かせないものになります。
同じように、海外を目指す国内選手にとっても、今大会は一つの大きなきっかけになりそうですね。