朝倉海選手にとって雪辱のチャンスが到来しました。昨年大みそかには
マネル・ケイプ選手と第2代バンタム級王座をかけて対戦。
ところが2RでTKO負けした揚げ句、ケイプ選手は新型コロナウイルス禍
による大会休止期間中にベルトを返上し、米UFCと契約してしまいました。
“勝ち逃げ”を許した悔しさは残るものの、空位の王座をかけて扇久保選手との
対戦が決まり「大みそか以来の試合ですけど、強くなって帰ってきました。
去年は最後に負けて終わったんで、早く勝っている姿を見せたいです」と
意気込みを語りました。
勝利への追い風になるのが、リング外での活動です。
兄の朝倉未来選手とともにYouTuberとして活動する中で、最近は
他業種の人とコラボする機会が増えてきました。
そして、「ムチャクチャ刺激になる。各分野のトップを取った人に
触れると新しい発見が必ずある」と語り、特に「考え方が一気に変わった」
というほど影響されたのが、陸上・十種競技の元日本王者で
“百獣の王”を自称するタレントの武井壮さんです。
「全ての動きに無駄がないんです。そして同じ動きをいつでも必ずできる。
『再現性』がすごく高い」と分析し、その上で「それって格闘技で重要なこと
なんです。
例えば僕は『たまたま当たった』っていうのをなくして、偶然を必然に
変えたいんです。」と力説しました。
ラッキーパンチではなく、狙いすました打撃でKOを重ねるために
高い再現性が必要というわけです。
そのための練習方法などのアドバイスも受けたそうですが、具体的内容は
「トップシークレット。絶対に教えられないです。でも確実に自分のプラスになってます」
と語っています。
また、今大会の出場を見送った朝倉未来選手のサポートを受けるとあって
「セコンドに就いて一緒に対策してくれるのはプラスだし心強い」ときっぱり。
百獣の王と最強の兄の援護射撃を得て、栄冠を手にすることでしょう!