1月24日に代々木第一体育館で行われる、「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K’FESTA.4~」で防衛線を迎えるスーパーフェザー級チャンピオンの武尊が公開練習を行いました。
今回のタイトルマッチでは、レオナ・ペタスを挑戦者として迎えます。
ケガが続いていた武尊ですが、今回の試合に向けた調整は順調な様子です。
武尊とレオナのタイトルマッチは、当初2020年11月に行われる予定でした。
しかし、チャンピオンである武尊が練習中に左拳骨折のケガを負い、欠場した為試合は中止になりました。
当時、武尊はこう語っています。
「早く怪我を治して、お互い最高の状態に仕上げてレオナ選手と戦いたい。初めての福岡大会で気合も入っていて、久しぶりにお客さんの前で試合ができるということで、僕も試合を楽しみにしていました。ファンの皆様、応援してくださる皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいです。」
「そして、対戦相手のレオナ・ペタス選手にも申し訳ない気持ちです。早く怪我を治して、お互い最高の状態に仕上げてレオナ選手と戦いたいと思います。応援よろしくお願いします。」
中止が決定してから、武尊は再戦を望んでいました。
このコメントからも、試合ができなかったことを悔やむ武尊選手の気持ちが伝わってきます。今まで幾度と逆境に打ち勝ってきた、チャンピオンとしての風格さえ感じます。
対するレオナも、再戦に向けて前向きなコメントを残していました。
「選手にとって、怪我はつきものなので、武尊選手の欠場は仕方ないことだと思います。僕自身、万全の状態で武尊選手と戦いたいので、武尊選手にはしっかり怪我を治して欲しい。僕はその時まで待っています。武尊選手、お互い最高の状態で最高の試合をしましょう。」
怪我というアクシデントにより、延期が余儀なくされたタイトルマッチでしたが、両者の再戦を熱望する想いが再戦を実現させたのかもしれませんね。
そんな再戦に燃える武尊は、さらなる進化に向けて2020年10月からボクシングトレーナーの藤原俊志とタッグを組み、ボクシング技術を強化してきました。
藤原トレーナーといえば、元WBA世界スーパーフライ級チャンピオンの名城信男を育てた名トレーナーです。
武尊がボクシングを本格的に学ぼうと思ったきっかけは、11月の左拳の怪我でした。
左拳の怪我をした武尊は、11月に予定されていたレオナとのタイトルマッチの中止を余儀なくされ、怪我の原因を考えている中で藤原トレーナーの存在に興味を持ったそうです。
「ボクシング界のトレーナーに贈られる賞を受賞しチャンピオンも育てるいいトレーナーさんがいると聞いて教わりたいなと。拳の怪我をすることも多かった。攻撃だけでなく、技術的に拳を怪我しにくい打ち方や、バンテージの巻き方など教わること、足りないところがあると思った。今までは殴って倒すことを第一優先でやってきたが、現役が長くなると怪我も増えてくる。成長できたらと。」
武尊は今まで、プロからボクシングを学んだことはありませんでした。
天性の才能とセンスを持った武尊は、これまで自己流のボクシングでチャンピオンに登り詰めました。
そこにプロの指導が加わった武尊は、どこまで強さを極めるのでしょうか。
また、ボクシングの技を磨けば、他団体の猛者達との対戦の実現も夢ではありません。
那須川天心や、フロイド・メイウェザー との対戦の可能性も出てきます。
今後の対戦も見越しての、調整なのでしょうか。
どちらにせよ、より一層パワーアップした武尊を見れることは間違いないでしょう。
武尊は来年の試合に向けて、気合十分なコメントを残しています。
「自分の中で満足できる試合しかしたくない。そういう試合が1試合できるなら十分。上からだが、レオナは、対戦相手としては僕が満足できる。この相手なら申し分ない。」
復帰戦を迎える武尊の、進化した姿に期待しましょう。