2020年大晦日の「RIZIN.26」。
そのメインイベントで行われたバンタム級タイトルマッチでは、挑戦者の堀口恭司がチャンピオンの朝倉海選手をKOで下し新チャンピオンとなりました。
この試合の決め手となったのは、堀口のカーフキックです。朝倉のふくらはぎを狙ったカーフキックは、3発で足の自由を奪いマットに膝をつかせるほどの威力で試合を決定付けました。
堀口のカーフキックを受けた朝倉は、足を引きずりながら会場を後にし、怪我の程度が心配されていました。
ファンの間でも脚の状態の心配がされていましたが、そんな朝倉が自身のYoutubeチャンネルで試合後の経過を語っています。
「MRIを撮って、骨は大丈夫で靭帯も問題なく、筋断裂ってやつでしたね、やっぱり。筋肉の筋が結構切れてて、炎症が起きている感じで全治1ヶ月半って言われましたね。筋断裂にも3段階あって、完全にブチ切れているのがレベル3で、そうすると手術が必要だけどこれはレベル2くらい。ほぼ切れているけど、一部繋がっているみたいな。でも不幸中の幸いって感じでしたね。」
試合直後の動画では、深刻な表情をしていた朝倉でしたが、今回の動画ではどこか冷静に試合を振り返っているようでした。
怪我に関しても、日常生活に支障がでるほどの怪我なはずですが、冷静に現状を語っています。
朝倉は以前にも、全治3ヶ月の大怪我を負った事がありましたが、驚異の回復力で1ヶ月で完治させています。
今回は1ヶ月半と、前回の怪我よりも深刻な状態です。しかし、そんな状態でも朝倉は、3月に開催されるRIZINへの参戦の意思を示しました。
「そこ(RIZIN東京ドーム)で復帰戦ができると思いますので、みなさん楽しみにしていてください。」と次回の試合に向けたコメントも残しています。
大晦日のRIZINでは圧倒的な威力で試合を決定付けた堀口のカーフキックでしたが、プロから見たその評価も気になりますよね。
弟の試合を観戦していた未来は、「すごいですね、堀口選手の戦法も。研究を重ねたんだろうね。」と堀口のカーフキック中心の戦い方を称賛していました。
気になるその威力ですが、堀口本人は次のように解説しています。
「カーフキックは2年前くらいからUFC(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)で流行ってて使われてきた技。痛くはないんだけど動けなくなった。」
カーフキックは、相手の前足のスネの外側を狙う技ですが、その狙う箇所がカーフキックの強さの秘密のようです。
「この部分(スネの外側)は太ももより筋肉が薄いので、2〜3発で終わっちゃう、動けなくなる。」と本人がカーフキックの秘密を解説してくれています。これほど信頼できる解説は他にないですよね。
堀口のカーフキック解説動画の中で、「遊びとか、カーフキックくらってみましたとか言うのはやめた方がいい。まじで危ないんで、それはやめた方がいいと思います。」と注意喚起をしていました。
しかし、Youtuberのぷろたんは「あの堀口恭司のカーフキックを鍛えた足で何発耐えられるのか挑戦したら事故映像になった。」という動画で、堀口のカーフキックを身をもって体験しました。
5割以下の力加減で堀口が放ったカーフキックを受けたぷろたんは、悶絶。真っ直ぐ立てなくなり、顔を歪めていました。
堀口のカーフキックを、「ファニーボーンの100倍の痛さ」と表現し、試合で発揮した威力に納得がいった様子。堀口が何度も「遊びでやっちゃいけない」と心配していたように、冗談にはならないほどの威力だったようです。
この動画は上記にも書いた通り、他の人が興味本位でカーフキックを真似しないように注意喚起を促す動画だったのかもしれませんね。
みなさんは、くれぐれも遊びでカーフキックを真似しないようにして下さいね。